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暖かな日が増え、街中で燕が舞う季節が訪れました。
生命の活動が春の到来を告げる中、円山動物園ではオランウータン舎が新たに生まれ変わり、5月21日に一般公開されました。
当社はリニューアル工事において、擬木・擬岩含む施設内の造形関連の施工を担当しました。
一般公開に先駆け、テレビでも特集されました。興味がございましたら、下記のリンクよりご覧ください。
21日(火)にオープンの「オランウータンとボルネオの森」一足先にお披露目 札幌・円山動物園
円山動物園のオランウータンは1977年に建設された「類人猿館」で暮らしていましたが、施設の老朽化やオランウータンの本来の行動を引き出し、生息地により近づけた飼育から動物福祉を向上させるために新施設の建設が決まりました。
新施設では、オランウータンの野生本来の行動を促すために、生息地である東南アジアのボルネオ島を限りなく再現する多くの工夫が施されています。
オランウータンはマレー語で「森の人(Orang=人、Hutan=森)」を意味し、名前の通り生息地である熱帯雨林でほとんどの時間を樹上で過ごすと言われています。
新施設では、オランウータンが自然環境下と同じような生活ができるよう37本の構造柱に対してモルタル造形を施し、本物の樹木そっくりに仕上げました。
長い腕を生かし、樹木の間を動き回るというオランウータンの持つ本来の行動や能力が観察できます。
施設内にある小池や滝の擬岩制作も当社で手掛けています。
今後は小池には魚が飼育され、豊かな生態系を再現し、オランウータンの福祉向上や来園者に生物多様性の重要性を実感していただくことができます。
放飼場の壁面に広がる森林風景はすべて手書きで描かれており、施設内にはオランウータンの生息地で生えている木が植えられています。
施設内のどこを見ても緑豊かなボルネオの風景を味わうことができます。
実際に施工している様子をテレビで取り上げていただきました。
円山動物園の新施設“オランウータン館”にカメラが初潜入!来園者をオランウータンが暮らす環境に誘う仕掛け (youtube.com)
まるで東南アジアの森…完成迫る札幌市円山動物園の新施設・オランウータン館にカメラが潜入!【独占】 (youtube.com)
ほかにも、熱帯雨林の気温湿度を保つために人工的にスコールが発生させるなど、来園者は五感でボルネオ島の自然環境を体感することができます。
円山動物園に訪れた際は、是非とも新オランウータン舎をご覧ください。
最後になりますが、施主の札幌市様、施設の円山動物園様、設計の大建設計(株)様、元請の伊藤組土建(株)様を初め本件に携わられた全ての方々のおかけで素晴らしい施設が完成しましたことに感謝申し上げます。色々とご指導いただきまして誠にありがとうございました。
今後とも変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
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